IE9ピン留め
2009年 03月 09日
1995年以降
1995年以後のレビュー
先日、久しぶりに藤村さんから電話をいただきました。1995年以後のレビューを書いてみないかという話でした。地方大学の院生である僕にとってはなかなかない機会なのでやってみることにしました。そもそも広島では本の出版や流通にも若干の時差があるように感じますし、東京や大阪と比べると建築的な刺激が少ないのは仕方のないことなので積極的に情報収集をしなければどうも遅れているような感じがします。そのため今回のようなブログでレビューを書くという手段は都心と地方の時差も少なく有効な手段のように感じました。
ではレビューです。
藤村さんを筆頭にTEAM ROUNDABOUTが、「1995年以後の都市・建築」をテーマとして1971年以降に生まれた32組の建築家にインタビューを行い、その内容をインタビューの形式のまま文字に起こしたというものでした。
まず、ユニークだと感じたのが表紙のカバーがそのままフリーペーパーになっているということでした。これはこれで読み物になっているなど細かい点にまで配慮がなされているという点で他の本とは違うという印象を受けました。
内容についてですが、僕が感じた印象や特徴について少しだけ書かせてもらいます。
一つ目に、この本の内容が時系列に沿って書かれているという点です。1971年生まれの藤本壮介さん、平田晃久さんを筆頭に1982,83年生まれの大西麻貴さんと百田有希さんまでのインタビューが順番に載っていました。各ページには時間軸がわかりやすく載っていて、全てを通して読んだ後に、気になるページだけを読み返すことも可能だと思います。僕は自分と最も年齢の近い大西麻貴さんと百田有希さんのインタビューから時間軸を遡るように読ませていただきました。ページ数も多く時間がかかると思っていたのですが、全てがインタビュー形式だということもあり学校や就活の間の時間だけでも三日ほどで読むことができました。また建築に関わっている様々な人(建築家だけでなく組織設計事務所や大学など)が自分の考え方や現在の建築・都市の在り方を藤村さんとのインタビューの中で議論し、その深層にせまっている感じがして興味深かったです。一度にこれだけの考え方や議論を読むことのできる本は初めてでした。
個人的には鈴木悠子さんの設備意匠論の可能性についての内容が興味深く、設備や構造と意匠の関係性は自分でも気になることの一つなので勉強になりました。また、構造家の大野博史さんが判断基準にゴールイメージを美しいと思うかどうかという美的な判断を組み込んでいることなどはとても共感できました。
ざっと走り書きのようになりましたが、僕のように地方の大学にいる学生にとってはこのような本が出版されることはとてもありがたい事だと感じているとともに、このような機会を与えてくださった藤村さんに感謝したいと思います。


by meijin321 | 2009-03-09 02:50 | 建築


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